乱捕、競技運用法

運用法が競技化の方向に向かっている。これはこれで喜ばしいことではあるが、開祖が心配したように、「競技」に勝つことが一番の目的になってしまっては、護身術から離れていってしまうのは間違いない。
護身の場とその心構え、競技の場とその心構えについては全く別物と考えるべきである。
競技の場はルールが必ず有るが、護身の場は全くルールがない。例えば、

  1. 相手が一人かと思って寝技で固めていたら、相手の仲間が来て攻撃されることがあるかもしれない。
  2. 素手で向かってきている様に見えて、ナイフを隠し持っていることがあるかもしれない。
  3. 相手が石を投げつけてくるかもしれない。
  4. 相手が女だと思ったら男ってこともあり得る。
他にも様々なことが起こり得る。
ところが、これが競技であればルールがあるので、目の前の一人の相手に集中していればよい。
この護身の場と競技の場の違いを明確にして稽古しなければ、最も肝心な「護身練胆」が台無しである。ここで少し護身に必要な運用法を考えてみると、

護身としての運用法稽古

  1. 攻者が構えた瞬間に当て身を入れる。
  2. 肉を切らせて骨を断つ。法形としては汚いかもしれないが、キレイに避けて当て身は達人レベル。そこまでには長い修業が必要である。
  3. 壁を利用する。背後を敵0にする。追い詰められて後ろに逃れられない状況を作ってみる。三角蹴というのもある。
  4. 金的、ローキックは当然ある。
  5. つかみOK。髪の毛をつかまれるとほとんど負ける。
  6. ハイキックあり。
  7. フェイスガードにやってはいけない曲線の突あり(本当に当てたら危険なので、寸止め)
  8. 自分の制空権に侵入されたら攻撃する。
などなど、難易度を上げればきりがない。競技としての運用法練習には
  1. ルールの完全マスター。勝つためには必須。
  2. 必要部分以外はガードしない。そのかわりポイントになるところはしっかりガードする。
  3. とにかくスピード。筋力トレーニングが欠かせない。
  4. 持久力も大切。勝ち上がっていくためには1試合しか持たない体力ではいけない。
などが、さっと思いつく。
競技としての運用法の3.4.は、実は護身にも必要である。「護身練胆」の「練胆」部分である。こう考えていくと、ルールで難易度をあげて、自分の段級にかかわりなく、初段運用法、2段運用法とか、いい名前をつけて難易度を変えて競技化していったら、おもしろいかもしれない。「オレは1級だけど、運用法2段で優勝した!」なんてことになったら、黒帯幹部は運用法の研究に没頭しなければならない(^_^;)。







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